緊急で手術をした方がいい場合
嵌頓(かんとん)ヘルニア
- ヘルニアが急に硬くなり、押しても戻らない
- 激しい痛みが続く
- 吐き気、嘔吐がある
- 発熱している
- ヘルニア部分の皮膚が赤紫色に変色している
このような症状がある場合は、腸が締め付けられて血流が悪くなっている可能性があり、数時間以内に手術が必要です。すぐに救急外来を受診してください。
1〜2ヶ月で手術を受けた方がいい場合
症状がある場合
- 膨らみが大きくなってきている
- 痛みや違和感がある
- 日常生活に支障がある(長時間の立ち仕事が辛い、運動時に気になるなど)
- 仕事で重いものを持つことが多い
- 60歳未満の比較的若い方
リスクが高い場合
- 女性の鼠径ヘルニア(嵌頓リスクが男性より高い)
- 大腿ヘルニア(嵌頓リスクが高い)
- 両側にヘルニアがある
これらの場合は、嵌頓のリスクを避けるため、診断後早めに手術の予定を立てることが推奨されます。
とりあえず経過観察していい場合
無症状で条件を満たす場合
- 80歳以上の高齢者で症状がない
- 膨らみが小さく、簡単に押し戻せる
- 痛みや違和感が全くない
- 日常生活に支障がない
- 重篤な持病があり手術リスクが高い(重度の心臓病、肺疾患など)
注意点 経過観察を選択した場合でも:
- 3〜6ヶ月ごとの定期診察は必要
- 症状が出現したらすぐに受診
- 嵌頓の兆候(急な痛み、戻らない膨らみ)があれば緊急受診
経過観察中でも、症状の変化があればいつでも手術を検討できます。主治医と相談しながら、最適なタイミングを決めることが大切です。
監修:黒河内 喬範(院長就任予定/日本外科学会 外科専門医・日本消化器外科学会 消化器外科専門医)
※当院は開設準備中です(2026年11月開院・2026年12月1日保険診療開始予定)。記載の診療体制は開院後の予定であり、変更になる場合があります。